吉野山の歴史
吉野山は、吉野熊野国立公園の中にあり、大峰山(おおみねさん)を経て、熊野三山へ続く修行道大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の北端にあります。吉野山に桜が多いのは、修験道の開祖とされる役小角(えんのおづぬ)が、大峰山での修業を積んだ結果、蔵王権現(ざおうごんげん)を感得した(祈りによって出現させた)ことで、その姿を桜の木で彫りました。それ以降、桜の木で権現を彫刻したり、祈願する際は桜の苗を寄進するなどして、平安時代の頃から桜が多く植えられるようになりました。吉野山では桜の木が神木として大切に保護されています。
遺産登録など
ユネスコ世界遺産(2004) 紀伊山地の霊場と参詣道
吉野山の見所
吉野山(史跡・名勝)
吉野山は毎年4月上旬~中旬頃、山桜の葉が出てきてしばらくすれば、花を咲かせとても見事な景色になります。
下千本
近鉄吉野駅、ロープウェイの千本口駅あたりから七曲りを通り、金峯山寺あたりまでをいいます。
中千本
金峯山寺をぬけ、吉水神社あたりから五郎兵衛茶屋、如意輪寺あたりです。
一目千本
一目千本といわれるように、千本の桜を見るのに絶好の場所とされる吉水神社からの景色です。ここ中千本の吉水神社からの景色を見るために、多くの観光客が訪れます。
上千本からの景色(花矢倉からの景色)
中千本をぬけて花矢倉展望台のあたりまでを上千本と言います。ここ花矢倉からの風景は、この時期、上・中・下千本の山全体が桜色に染まるのがよくわかります。
奥千本
吉野水分神社あたりから奥へ、金峯神社、西行庵あたりが奥千本です。そして金峯神社の奥は大峯奥駈道へと続きます。
その他
高野槙の群落
高野槙という植物は、通常樹冠が鋭い尖りを見せて天にそびえるのですが、ここの木は高さ7.8Mたらずです。理由は、毎年お盆の供え花として枝先を切る為でこのような不気味な形になっているのです。また、この高野槙はメタセコイアと同じく生きた化石と言われており、海外では皆絶滅してしまい日本でも紀州大和や中部、四国、九州の一部にその子孫が残っているだけだという貴重な植物なのです。
竹林院・群芳園(大和三名園)
脳天神社
大峯奥駈道(史跡)
吉野山の名所・旧跡
黒門
銅鳥居(かねとりい)
金峯山寺(きんぷせんじ)
吉水神社
吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
金峯神社(きんぷじんじゃ)
竹林院(ちくりんいん)
脳天神社(のうてんじんじゃ)
など
案内
吉野山観光協会
〒:639-3115
所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山2430
℡:0746-32-1217