法起寺の歴史
法起寺(ほうきじ)は、法隆寺東院の北東方の、岡本地区に位置します。この地は聖徳太子が、法華経を講じた「岡本宮」の跡地と言われています。622年、太子が崩御され、子息の山背大兄王がその遺言により、岡本宮を寺に改めたのが始まりです。638年に、弥勒像と金堂が造られ、706年に、塔の露盤を作ったとされています。奈良時代には相当栄えていたようですが、平安時代から法隆寺の指揮下に入り、寺運も徐々に衰退。鎌倉時代には講堂や三重塔が修復されるもの、室町時代に再び衰え、江戸時代のはじめごろには、三重塔を残すのみであったといわれています。法隆寺、中宮寺、四天王寺、広隆寺、橘寺、葛城寺と共に聖徳太子が建てられた七ヶ寺の一つ、ともいわれています。
宗派・本尊など
別名: 岡本寺(池後寺ともいわれています。)
宗派: 聖徳宗
本尊: 十一面観音菩薩
ユネスコ世界遺産登録(1993) 法隆寺地域の仏教建造物
法起寺の見所
三重塔(国宝)
三重塔は、706年に創建され、現存する最古の三重塔です。その後、何度も大修理が行われ、昭和45年から5年かけて解体修理され、現在に至ります。
講堂
本堂・観音堂ともいわれています。現在の建物は1694年に再建されたものです。中には、本尊の十一面観音菩薩立像が安置されていたようですが、今は収蔵庫に保管されています。
聖天堂
1863年、金堂の旧跡に再建されました。
法起寺境内(史跡)
とても静かな境内で、秋にはコスモスの花が咲きます。
案内
〒:630-0102
所在地:奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873番地
℡:0745-75-5559
まめ情報
近くのお店・・・・
北小路
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北2-6-2 (入口に3、4台の駐車スペースがあります)
℡:0745-75-4060
営業時間:11:30~16:00(閉店)
定休日:不定休(年末年始休)
法隆寺の敷地内の中宮寺が一番近くになります。法起寺との間、やや法隆寺寄りです。小路定食(写真)は650円という低価格。約30年値段が変わっていないとか。素朴な家庭料理のお店です。甘めの味付けのお好みの方、お勧めです。(2011年 6月現在)