有楽苑

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有楽苑の歴史

有楽苑(うらくえん)は、愛知県・犬山城のすぐそばの名鉄犬山ホテル内にあり、織田信長の実弟の織田有楽斎(おだうらくさい)が建てた、国宝の茶室・『如庵(じょあん)』をはじめ、有楽斎の京都時代の隠居所だった重要文化財『旧正伝院書院』、大阪にいたときに住んでいた居宅を、古図をもとに復元した『元庵』、新しく建てられた『弘庵』などがあり、静かなたたずまいをみせています。如庵は、茶の湯の創世期に尾張の国が生んだ大茶匠・織田有楽斎が建てた茶室で、昭和11年に国宝の指定をうけた茶道文化史上貴重な遺構です。京都・大山崎の妙喜庵の『待庵』、大徳寺・龍光院内の『密庵席』(拝観不可)とともに、現存する国宝茶席3名席の1つです。 織田有楽斎は信長の実弟として1547年に生まれ、波瀾に富んだ人生を送った彼は有楽斎の生涯を写すがごとく茶室如庵は各地を転々としましたが、昭和47年に犬山城下に移築され、「有楽苑」と名付けられました。

有楽苑の見所

如庵(国宝)・旧正伝院書院(きゅうしょうでんいんしょいん)<重文>

有楽園の国宝茶室「如庵」は、普段は非公開ですが、毎年4月・11月に一般に公開、もしくは、月一回の特別見学会(ハガキ申し込み)のみです。また、お正月には初釜を元旦から開催されています。如庵は建仁寺塔頭寺院(たっちゅうじいん)・正伝院内に織田有楽斎が建て、正伝院が明治期に廃寺になった為、、明治6年、正伝院は永源院に移され、明治41年には正伝院の書院、路地の一部とともに三井家にわたり、東京麻布今井町の三井本邸に移築されました。昭和13年、大磯の別邸城山荘に、さらに昭和45年それらは名古屋鉄道の所有となり、現在地に移築され、有楽苑として現在の形に整備されました。旧正伝院書院も外も実に簡素であり、内部の床構えも茶室風のつくりを基本としています。また、書院には長谷川等伯をはじめ狩野山雪、安信、常信、鶴沢、探山などの襖絵が残っています。

有楽苑・如庵・旧正伝院書院入口・萱門
                                             萱門






有楽苑・如庵・旧正伝院書院
                                左=旧正伝院書院・右=如庵






有楽苑・如庵
                                                如庵






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元庵

有楽斎が大阪天満に屋敷を構えていたころに建てられた茶室を古図に従って復元新築したものです。この茶室もかつては如庵と呼ばれていたもので、『元庵』の名は、表千家13代家元即中斎宗匠(そくちゅうさいそうしょう)によって命名されたものです。

有楽苑・・元庵
                                            元庵






有楽苑・元庵
                                             






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有楽苑内

有楽苑内庭園は非常に手入れが行き届き気持ちよく散策できます。

有楽苑・含翠門
                                       含翠門(がんすいもん)






有楽苑
                                        






有楽苑
                                        






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弘庵

昭和61年10月に完成した茶室で、有楽苑内で催される茶会のために新築された茶室です。

有楽苑・弘庵
                                               弘庵






有楽苑・弘庵
                                        






案内

〒:  484-0081
住所: 愛知県犬山市御門先1番地 名鉄犬山ホテル内 国宝茶室 「如庵」 有楽苑
℡:  0568-61-4608



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地域別日本遺産









有楽苑・如庵・旧正伝院書院
                                        






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