玉置神社の歴史
玉置神社(たまきじんじゃ)は、玉置山の頂上近く標高1,000m付近にあります。紀元前37年、第10代崇神天皇(すじんてんのう)の時代に、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)とともに創建されました。王城の火災除けや、悪魔払いを目的に造られたとされたといわれています。神仏習合の時代、境内には別当寺(神社に付属して置かれていたお寺)の高牟婁院をはじめ7坊15ヶ寺があり、熊野三山の奥の院とされ修験道の一大勢力をなしていました。世界遺産の登録は玉置神社が世界遺産の大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の途中にあるので、大峯奥駈道に含まれるという登録になっています。
宗派・主祭神など
宗派: 日本神道
主祭神: 国之常立神(くにのことたちのかみ)
伊弉諾尊(いざなぎ)
伊弉冊尊(いざなみ)
天照大神(あまてらす)
神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)
ユネスコ世界遺産(2004) 紀伊山地の霊場と参詣道
玉置神社の見所
玉置神社参道
玉置山の山頂に行く手前に玉置神社の駐車場があります。そこに車を止め(通常、車でしか行けません)、徒歩20分程参道を歩き玉置神社まで向かいますが、その途中にある杉の中には神の宿った巨大な杉がたくさんあります。神大杉は樹齢3000年を超えるそうです。
本殿
本殿は、1794年の再建です。主祭神、五柱が祀られています。
梵鐘(重文)・社務所及び台所(重文)
梵鐘は奈良時代から平安時代の形式で小型のものです。また社務所及び台所は、別当院、高牟婁院を改装したもので、神仏分離後に社務所、台所として使用されています。社務所は、上段の間などを持つ書院風の建物で、地階には参籠所が設けられ、台所と接続しています。このような建築は珍しく、重要文化財に指定されています。
大杉
玉置山の巨木杉群は奈良県指定の天然記念物です。この杉は玉置神社境内で一番大きな大杉です。
大峯奥駈道(史跡)
この道のずっと先には大峯山・吉野山があります(玉置山山頂)
玉置山山頂
玉置山の山頂、1076mからの眺めです。
案内
〒:647-1582
所在地:奈良県吉野郡十津川村玉置川1
℡:0746-64-0500