熊野速玉大社の歴史
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)の創始は、2000年程前の第12代天皇・景行天皇(けいこうてんのう)の時代とされていますが、はっきりとしたことはわかっていません。スサノオ、イザナギ、イザナミの三神が現在の神倉山(かんのくらやま・かみくらさん)に降臨され、現在の速玉大社の場所に社殿を造営し熊野速玉大神(いざなぎのみこと)と熊野夫須美大神(いざなみのみこと)を主神としたのが始まりの様です。もともとは神倉山(現在の神倉神社・かみくらじんじゃ)に鎮座していたのですが、いつしか現在の地に移り現在に至ります。神倉神社の事を旧宮といい現速玉大社の事を新宮と言います。
宗派・主祭神など
宗派; 日本神道
主祭神:御子速玉之男神(みこはやたのおおかみ) 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)の事
熊野牟須美神(くまのふすみのおおかみ)伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)の事
他祭神:家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)素盞鳴尊(すさのおのみこと)の事
国常立尊(くにとこたちのみこと)
天照大神(あまてらすおおみかみ)
高倉下命(たかくらじのみこと) 他
ユネスコ世界遺産(2004) 紀伊山地の霊場と参詣道
熊野速玉大社の見所
熊野速玉大社神門
熊野速玉大社・拝殿
熊野速玉大社・境内(史跡)
上皇などの平安時代からの熊野御幸の回数です
後白河上皇33度、後鳥羽上皇29度、鳥羽上皇23度、待賢門院9度などです
ご神木なぎ<天然記念物>
高さ20m、幹回り6mの巨木で、平重盛(たいらのしげもり)のお手植とされ(830年程前)ています。また、速玉大社ではなぎの木の実や枝を護符として使っています。
神倉神社(かみくらじんじゃ)<元宮>
熊野速玉大社の摂社で神倉山(かんのくらやま・かみくらさん)120mに鎮座し、社殿の上には今にも落ちてきそうなゴトビキ岩と呼ばれる巨大な岩がご神体として祀られています。
その他
熊野三山(くまのさんざん)<史跡>
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)、熊野速玉大社をいいます。全国の熊野社の総本山であり、熊野三山や熊野権現という名前は仏教的要素が強く入った名前です。これは、神仏習合と修験道の創始者・役小角(えんのおづぬ)が吉野山から熊野まで修行の場所としていた影響だと考えられます。
案内
〒:647-0081
所在地:和歌山県新宮市新宮1
℡:0735-22-2533