重森三玲の庭・東福寺龍吟庵(とうふくじりょうぎんあん)
龍吟庵は東福寺の塔頭第一位の位置に置かれています。ここの庭園は1964年に重森三玲によって作庭されました。ここ龍吟庵の方丈は国宝で、そこを囲む東・西・南に三庭園があります。いずれも枯山水庭園になります。
東福寺龍吟庵・南庭
方丈の前庭で白砂を敷いただけのシンプルな庭です。奥の竹垣が重森三玲を思わせます。
東福寺龍吟庵・西庭
龍門の庭、清光苑ともいわれます。龍が海から顔を出して黒雲に乗って昇天する姿を、石組みにより表現されています。竹垣に稲妻模様が施されています。
東福寺龍吟庵・東庭
不離の庭ともよばれています。大明国師(東福寺を開山、龍吟庵を住居として使用)が幼少の頃、熱病にかかって山中に捨てられた時、2頭の犬が国師の身を狼の襲撃から守ったという話を表現したものです。赤い砂は、鞍馬の赤石を砕いて敷いています。
案内
東福寺塔頭・龍吟庵
〒:605-0981
所在地:京都市東山区本町15丁目778
℡:075-561-0087