幸神社の歴史
幸神社(さいのかみやしろ)は、御由緒によれば「当社の祭祀は遠く神代に始まり、天武天皇の白鳳元年に御再興、桓武天皇延暦十三年平安京の鬼門除守護神として御造営あらせられる」とあります。幸神社は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)をまつる神社で、周辺地域は、平安京以前は出雲氏一族が本拠地としていたことから、主祭神の猿田彦大神は出雲路の道祖神でもあったそうです。都ができると、平安京の鬼門の東北の神を担うことになります。そして、この幸神社は、天と地を導き結んだとする二人の神にあやかり、縁結びとなったそうです。ここで愛を誓った男女の縁は永遠に結ばれると、古くから伝えられている同神社には男と女の思いをめぐる、もう一つの話があります。境内の東北の隅に大小の石が重ねて置かれた石の神。道を守り、都の邪気を払うとして敬われてきました。この石神が、おそらく狂言「石神」に登場する石神ではないかと考えられているのです。(また、この石に触るとたたりがあるとされ、拝めば幸運があるとされています。)
宗派・主祭神など
宗派: 日本神道
主祭神: 猿田彦神(さるたひこのおおかみ)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)
幸神社の見所
鬼門を守る猿
京都御所の北東角(猿が辻)と幸神社は丑寅の方向で一直線で結ばれているそうで、幸神社は、御所の鬼門を守るために創建されたそうです。鬼を塞(ふさが)る道祖神「塞神(さいのかみ)」であったのが幸(さいのかみ)になったとの事です。
幸神社は、猿の絵馬・鬼門を守る猿がおり、御幣を担いだ猿が収められています。この猿は左甚五郎の作と伝わります。
また、鬼門を守る猿は、京都御所の鬼門の猿からここ幸神社の猿、赤山禅院の猿そして、滋賀の大津坂本の日吉大社の猿など、これらが御所の表鬼門で都を守っていると言われています。
境内・本殿
もともとは「塞の神」といい、御所の鬼門封じの位置に置かれ、都に侵入する疫神や悪霊を防ぐ役割をもっていましたが「塞」がやがて「幸」に置き換わり、縁結びの御利益があると言われるようになったそうです。
案内
〒:602-0814
所在地:京都市上京区寺町今出川上ル西入幸神町303
℡:075-231-8774
まめ情報
近くのお店・・・・
野呂本店(のろほんてん)
京都市上京区寺町通今出川上ル立本寺前町77
℡:0120-33-0749
営業時間:9:00~18:00
定休日:1月1日~1月4日
創業は大正三年。ちょっと工夫をされた珍しいお漬物を手に入れることができます。
写真は、野呂本店のおすすめ商品、「青てっぽう」(420円税込)です。となりは菜の花(500円税込)。青てっぽうはきゅうりの中に山ゴボウをシソで巻いたものが入ってます。切った断面がとてもきれいです。(2011年 4月)