毛越寺の歴史
平泉の毛越寺(もうつうじ)は、850年中尊寺と同年、慈覚大師・円仁によって開山されました。その後、藤原氏二代・基衡(もとひら)から三代秀衡(ひでひら)の時代に多くの伽藍が造営されました。中尊寺をしのぐほどの規模があったとされています。藤原氏滅亡後、何度となく災禍に遭いすべての建物が焼失しましたが、現在大泉が池を中心とする浄土庭園と伽藍が発掘調査の結果、明らかにされたことで、ほぼ完全に復興されています。
宗派・本尊など
宗派: 天台宗
本尊: 薬師如来
ユネスコ世界遺産登録(2011)平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群
毛越寺の見所
毛越寺(特別名勝)(特別史跡)・浄土庭園
毛越寺は、国の特別名勝及び特別史跡に指定され、2011年には、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。毛越寺は、調査・発掘され文献などと合致したものを参考に復元され、浄土庭園は平安時代末期の遺構として毛越寺の顔となっています。毛越寺の他に浄土庭園で有名なものと言えば、京都の平等院の浄土庭園や浄瑠璃寺の浄土庭園です。
開山堂
毛越寺を開いた慈覚大師・円仁をまつる堂です。大師像のほか両界大日如来像、藤原三代(清衡、基衡、秀衡)の画像を安置しています。
常行堂(じょうぎょうどう)
現常行堂は、1732年に仙台藩主・伊達吉村公の武運長久を願って再建されました。堂は宝形造りで須弥壇中央に本尊・宝冠の阿弥陀如来、両側に四菩薩、奥殿には秘仏の摩多羅神(またらじん)が祭られています。摩多羅神は修法と堂の守護神で、地元では古くから作物の神様として信仰され、33年に一度御開帳されます。
案内
〒: 029-4102
住所: 岩手県西磐井郡平泉町字大沢58
℡: 0191-46-2331