松尾大社の歴史
松尾大社は、京都最古の神社でこの地方一帯に住んでいた住民が松尾山の神霊・大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀って守護神としていたのが由来です。5世紀頃に朝鮮から渡来してきた秦氏(はたし)がこの地に移住し、701年秦忌寸都理(はたのおみきとり)が現地に松尾山大杉谷の磐座(いわくら)の神霊を勧請して秦氏の総氏神として社殿を創建。そして娘を斎女として奉仕させ、明治初期の神職の世襲が禁止されるまで秦氏によって納められてきました。主祭神の大山咋神は山の上部に鎮座され、比叡山・松尾山を支配され、もう一人の主祭神・中津島姫命(なかつしまひめのみこと)は福岡県の宗像大社に祀られている三女神の一神で、海上守護として祀らています。御神徳は京都洛西の氏神、交通、安産など。特に醸造の神として全国の酒造家から崇敬を受けています。また昭和の作庭家の第一人者、重森三玲の庭が三庭あり、ここ松尾大社が重森三玲、人生最後の作庭とされています。
宗派・主祭神など
宗派: 日本神道
主祭神: 大山咋神(おおやまくいのかみ)
中津島姫命(なかつしまひめのみこと)
松尾大社の見所
曲水の庭
「曲水の庭」 「上古の庭」 「蓬莱の庭」で松風苑三庭といわれ昭和を代表する作庭家・重森三玲の庭です。ここ松尾大社は三玲最後の作品です。
蓬莱の庭
こちらは池の形を重森三玲が指示を出し、長男完途が遺志をついで完成させたものといわれています。最初で最後の親子合作の庭です。
松尾大社境内
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山吹の咲く頃は鮮やかな光景をみることができます。
亀の井
霊亀の滝の手前にある霊泉です。酒造家はこの水を酒の元水として造り水に混和して用い、また延命寿命・よもがえりの水としても有名です。
その他
酒の神様
社殿を創建した秦氏は酒造が特技としていたそうです。室町時代以降「日本第一酒造神」といわれる由縁はここにあるのかもしれません。
案内
〒:616-0024
所在地:京都市西京区嵐山宮町3
℡:075-871-5016