貴船神社

貴船神社の歴史

貴船神社(きふねじんじゃ)の創建は、仁徳天皇の子・反正天皇(はんぜいてんのう)の時代(406年2月3日~410年2月12日)の創建とされています。神武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が、黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川(きぶねがわ)を遡って当地に上陸し、水神を祭ったのに始まると伝えています。666年に、最も古い社殿造替えの記録も残っており非常に古い歴史があります。日本後紀に796年、東寺の造営の任に当たっていた藤原伊勢人(ふじわらのいせんど)の夢に貴船神社の神が現れ、鞍馬寺を建立するよう託宣したと記されています。1046年7月、出水により社殿が流失し、1055年、現在の本宮の地に社殿を再建して遷座(せんざ=御神体を移す事)したのです。貴船神社は、古くから祈雨の神として信仰され、水の神様として、又、全国の料理・調理業や水を取扱う商売の人々から信仰を集めています。



宗派・主祭神など

宗派:     日本神道
主祭神:   淤加美神(おかみのかみ)
       

貴船神社の見所

鳥居

貴船神社本宮につながる鳥居です。


                              貴船神社・鳥居・冬







                             貴船神社・鳥居・夏






本宮

下の鳥居をくぐって階段を上っていき、さらに手水舎(ちょうずや)の階段を上がると本宮(拝殿・本殿)があります。節分祭は2月3日10時より。


                             貴船神社・本宮・節分祭







                               貴船神社・本宮・七夕神事






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御神木の桂

樹齢400年、高さ30メートル。根元からいくつもの枝が天に向かって伸び、上の方で八方に広がっています。


                               御神木の桂






天津磐境(あまついわさか)

重森三玲の作庭で、古代の人々が神祭りをおこなった神聖な祭場「天津磐境(あまつのいわさか)」をイメージして作った石庭です。石は庭石にも使われる貴重な名石・貴船石をつかい庭全体を船の形(後述=奥の宮・本殿と舟形石)にし、中央の椿の木をマストにみたてています。


                               天津磐境






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天の磐船(あまのいわふね)

貴船の山奥で見つけられた船形の自然石です。1996年3月に貴船神社に奉納され、結社(ゆいのやしろ)御祭神・磐長姫命(いわながひめのみこと)の御料船として結社境内に納められました。


                               天の磐船






相生の大杉(あいおいのおおすぎ)

結社と奥宮の間にあり、同じ根から生えた2本の杉の大木がぴったりと寄り添っています。樹齢1000年ともいわれ、その寄り添う姿が、仲睦まじい老夫婦の姿にたとえられ、相生(相老)の杉と言われています。


                               相生の大杉






思ひ川

奥宮参道の入り口に架かる橋を「思ひ川橋」といい、その下の流れが「思ひ川」です。 昔、貴船神社本宮がまだ奥宮にあったころ、御物忌(おものいみ)川といって、貴船神社に参拝する時には、その川で禊(みそぎ)をして心身を清めてから参拝したそうです。和泉式部も貴船神社に参拝し、祈ったということから、「おものいみ」川が変じて「思ひ川」になったのではないかといわれています。


                                    思ひ川






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<奥の宮>

本宮より500メートル上流に鎮座しています。古社中の古社といわれ、第18代の反正天皇(はんぜいてんのう)の御代(1600年程前)の御創建といわれています。もともとは奥の宮が本宮でしたが、土地が低い為に、度々の水害で本宮を現在地に移し、元々の本宮を奥の宮としてお祀りしています。


                               貴船神社・奥の宮






奥の宮・本殿

難波(なにわ)の津(大阪湾)に黄色い船に乗った女の神様が現れ、「われは玉依姫(たまよりひめ=神武天皇の母神様)なり、この船の留まるところに社殿を建てて、そこの神様を大事にお祀りすれば国土を潤し、庶民に福運を与えん」とのお告げがあり、その船は淀川、鴨川をさかのぼって水源の地・奥宮辺りの川のそばから水の湧き出るところに船を留め、そこに御社殿を建てたと伝えられています。


                               貴船神社・奥の宮・本殿






舟形石

貴船川(きぶねがわ)のこの地に至られたとき、乗ってこられた船を人目に触れないように小石で積み囲んだと伝えられています。今でも航海や旅行にその小石を携帯すると航海・旅行安全との信仰があります。 キフネの地名は、玉依姫の乗ってこられた黄船からともいわれています。


                                  貴船神社・奥の宮・舟形石






結社(ゆいのやしろ)<中宮>

縁結びの神様で、貴船神社では、まず本宮にお参りし、奥の宮に行き、帰りに本宮と奥の宮の間にある結社にお参りするのが正式な参拝の仕方と言われています。結社は、百人一首で知られる和泉式部が通い夫婦の不和がより戻したことでも知られています。




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案内

〒:601-1112
所在地:京都市左京区鞍馬貴船町180
℡:075-741-2016

まめ情報

近くのお店・・・・
京都貴船 料理旅館 ひろ文(ひろぶん)
京都市京都市左京区鞍馬貴船町87(20台収容駐車場があります)
℡:075-741-2147
営業時間:11:00~19:00
定休日:無休
期間:5月1日~9月末頃(詳しくはひろ文のサイトまで)
広告にもよく使用されるひろ文の川床。絶景のポジションで流しそうめんを食べることができます。

貴船・ひろ文

貴船・ひろ文 貴船・ひろ文・川床の風景 貴船・ひろ文・流しそうめん 貴船・ひろ文

流しそうめん、温泉卵がついて1200円。わさびで頂く素麺も格別です。この眺めと雰囲気を考えるとお得感を味わえます。その季節には多くの観光客でにぎわいますので、並ぶ覚悟、もしくは開店時間を狙いましょう。(2009年 6月)




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