出雲大社の歴史
出雲大社(いずもたいしゃ)は、国造りの神・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が高天原(たかまがはら)にいた神々(あまつかみ)に国を統治するべきなのは天照大御神(あまてらすおおみかみ)の子孫だとされ、大国主大神は、自身の巨大な宮殿を造る事と引き換えに国を譲ります。それが、今の出雲大社です。神話の時代・紀元前4年(垂仁天皇23年=すいにんてんのう)の時代に出雲神宮を造営されたと『古事記』、『日本書紀』、『出雲風土記』にしるされており、それを659年・斉明天皇5年に出雲国造に命じて「神之宮」を修造させたと『日本書紀』にあります。出雲大社は、当時は、杵築大社(きづきたいしゃ、きづきのおおやしろ)と呼ばれていて今の呼び名は、1871年に改称してからで出雲大社の歴史から見れば最近の事です。
出雲大社は、縁結びの神としても知られ、又、10月(神無月=主に旧暦10月の異称)には全国の八百万(やおよろず)の神様が集まり出雲で神の会合が行われるといわれています。従って他の地域には神がいなくなるので神無月(かんなづき)と呼ばれています。出雲では逆に神在月(かみありづき)とよばれています。
正式名・主祭神など
正式名: 出雲大社(いずもおおやしろ)
宗派: 日本神道
主祭神: 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
出雲大社の見所
出雲大社・本殿(国宝)
現在の出雲大社の御本殿は大社造りの名で呼ばれ、国宝に指定されています。また出雲大社に代表される大社造は、伊勢神宮に代表される神明造(しんめいづくり)や住吉大社に代表される住吉造と共に、もっとも古い神社建築様式とされます。
瑞垣(重文)
瑞垣をくぐれば中の本殿を拝観できますが、通常は、拝観できなく拝観可能日に申込制になっています。また、本殿をお参りするときは、正装拝観するのが基本です。これは、本来の神社のあるべき姿に忠実で例えば、Tシャツ、半パン、ジーンズやカーゴパンツ、ミニスカート、サンダル、ミュールなどで入場は出来ません。脱帽もお忘れなく。
柱の跡
出雲大社の現在の本殿の大きさは、高さ約24mで(それでもかなり大きいのですが)その昔には、42mでさらに大昔には、96mあったといわれています。96mが事実がどうがわかりませんが、その高さにある本殿を支える柱が発見されているのも事実で、その一つが御本殿前の位置にあったという事です。 はるか天空にあるご本殿をつなぐ階段がずっと本殿に向かって続いていたそうです。
出雲大社・御仮殿(おかりでん)
式年遷宮(後述)の際、御祭神をこの御仮殿に移っていただく仮のお住まいで通常は拝殿になっています。出雲大社のお参りは通常こちらからです。大きなしめ縄が目印です。神社での参拝の作法は、通常二拝二柏手一拝が一般的ですが、出雲大社では、二拝四柏手一拝で拝礼を行います。(伊勢神宮では、八柏手といわれていますが、神宮の神職以外はしません。)
鳥居
出雲大社の入口です。
その他
式年遷宮(しきねんせんぐう)
式年遷宮とは、定期的に行われる遷宮=(本殿の建て替えなどで場所を移動したりすること)で、出雲大社では原則として60年ごとに行われています。本殿の大国主大神を御仮殿に移って頂き、本殿を修理します。そして、本殿の修繕ができると下の御本殿に大国主大神にお戻り頂きます。
案内
〒: 699-0701
住所: 島根県出雲市大社町杵築東195
℡: 0853-53-3100(出雲大社社務所)