観智院の歴史
1359年頃、真言界で最も傑出していた学僧、杲宝(ごうほう)が観智院(かんちいん)を創設して東寺教学の基礎を築いたとされています。観智院は真言宗全体の勧学院とされ、研究所とされそして多くの学僧を輩出しました。
宗派・本尊など
宗派: 真言宗 東寺の別格本山
本尊: 五大虚空蔵菩薩
観智院の見所
観智院客殿(国宝)
唐破風付の車寄せ・押板形式の床の間といった中世の住宅様式を残しながら柱の間隔を畳割りで決めるなど、近世の書院造へと移り変わる様子がうかがえる貴重な建物です。
観智院・坪庭
五大の庭
客殿の南側の枯山水の庭が五大の庭といいます。弘法大師が唐から帰朝するときに船が難破しそうになり、守護の海神により海が鎮まったとされる様子が表現されています。そして本尊の五大虚空蔵菩薩の五尊それぞれの梵字が、東側の築山の石に刻まれています。
鷲の図
客殿内部の上段の間の床の間には、宮本武蔵によって描かれた「鷲の図」があります。(「鷲の図」の横の襖画「竹林の図」も宮本武蔵により描かれた作品といわれています。)
塔頭寺院
観智院は東寺の塔頭寺院です。
東寺は、観智院のすぐ南にあります。
案内
〒:601-8473
所在地:京都市南区八条大宮西入ル九条町403
℡:075-691-1131