石上神宮の歴史
石上神宮(いそのかみじんぐう)は、日本最古の神社の一つで、物部氏の総氏神として、健康長寿・除災招福などの守護神として信仰されてきました。ここので祀られる一番の神は、国を鎮めるために偉功をたてられた、布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)に宿る神、布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)です。崇神天皇の時代に布都御魂大神と八百万の神を石上の高庭に祀られ、石上大神としたのが、石上神宮の始まりです。拝殿の奥、禁足地の地中深くに埋められていると伝えられていた、布都御魂剣。明治初頭に行われた発掘調査の結果、勾玉、剣、矛などと共に布都御魂剣となるものが発見されました。本来、この神社には本殿がありませんでしたが、この剣を祀るために、本殿が造られました。
宗派・主祭神など
宗派: 日本神道
主祭神: 布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)
石上神宮の見所
楼門(重文)
二階建ての門は、仏教式の建物で、神仏混合時代の名残です。鎌倉時代末期、後醍醐天皇の時に建てられました。
拝殿(国宝)
拝殿は、平安時代に白河天皇が宮中のものを移されたそうです。拝殿として存在する最古のものとされています。
摂社出雲建雄神社拝殿(国宝)
内山永久寺の鎮守社の拝殿が、同寺廃絶後、大正3年に移築されたものです。中央に「馬道(めどう)」と呼ばれる通路があり、割拝殿の典型的な形をしています。
石上神宮境内
常緑樹に囲まれ、自然がいっぱいです。山の辺の道の途中ともあって休息所もあります。境内には神鶏、東天紅(とうてんこう)が、そのまま放たれています。
東天紅は、日本3大長鳴鶏の一つとして知られ、日本国の天然記念物に指定されています。高知県原産で尾羽が長く尾長鳥に似た姿をしており、高く澄んだ声で鳴く長鳴き鶏としても有名です。
ウィークデーでも国旗が掲げられています。青空に日の丸がとてもきれいです。
その他
山の辺の道
石上神宮は、山の辺の道の中間地点に位置します。この道の先には、大神神社があります。
案内
〒:632-0014
所在地:奈良県天理市布留町384
℡:0743-62-0900