八坂神社の歴史
八坂神社(やさかじんじゃ)は社伝によれば、656年高句麗(こうくり)より来日した調進副使・伊利之使主(いりしおみ)が、新羅(しらぎ)の牛頭山(ごずさん)に祀られる祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)を守護するという牛頭天王「ごずてんのう」(日本では素戔嗚尊と同神)を八坂郷に祀り、「八坂造」(やさかのみやつこ)の姓を賜ったのに始まるといいます。また876年、僧、円如が牛頭天王の分霊を配し、その後藤原基経が精舎を建立して観慶寺(別名:祇園寺)と称しその寺域内にあった「天神堂」が八坂神社の前身ではないかと言われています。そして、いつしか観慶寺は衰退しましたが、天神堂は崇敬を集めるようになり発展し、それまでは「祇園社」や「感神院」と呼ばれていたのが、明治になり神仏分離にともなって名前を変え、八坂神社と呼ばれるようになりました。
宗派・主祭神など
宗派: 日本神道
主祭神: 素戔嗚尊
櫛稲田姫命
蛇毒気神
八柱御子神など
八坂神社の見所
楼門(重文)
1497年建造。西楼門ともいい、本殿の西方、四条通りの突き当たりに建ちます。切妻造の楼門(2階建て門)。
本殿(重文)
1654年建造。一般の神社では別棟とする本殿と拝殿を1つの入母屋屋根で覆った独特の建築様式になり、「祇園造」と言われます。
摂社・末社
美御前社(うつくしごぜんしゃ)
宗像三女神が祭祀られている八坂神社の末社です。。社殿前には神水が湧き出ており肌の健康、心の健康の「美容水」として喜ばれています。
北向蛭子社(きたむきえびすしゃ)<重文>
八坂神社の末社で、北向蛭子社は、祇園の「えべっさん」と呼ばれ、全国の蛭子社の中でもかなり古く、大阪の今宮戎(いまみやえびす)は祇園の氏子が今宮に移り住んだ時にお祀りしたのが始まりです。また、社が珍しく北を向いているので、その名がついたとされます。
その他
祇園祭(ぎおんまつり)
祇園祭りは八坂神社の例祭で、869年に京の都並びに全国で疫病が流行した時、平安京の神苑である神泉苑にて当時の国の数66カ国にちなんで66本の鉾を立て祇園の神を祀り災いの除去を祈ったのが始まりです。毎年、7月1日から31日まで1カ月にわたり神事・行事が執り行われます。メインは7月17日の山鉾巡行です。
をけら詣り
大晦日の午後7時から元旦の早朝まで古式にのっとってきりだされた御神火を境内に吊るされた灯籠にともされ夜を徹して焚かれます。この火を火縄にもらい、消さずに家まで持ち帰り、神棚の灯明りにしたり、雑煮を焚く火種に用い新年を祝います。残った火縄は台所のお守りとしてお祀りします。
案内
〒:605-0073
所在地:京都市東山区祇園町北側625番地
℡:075-561-6155
まめ情報
祇園 小石
京都市東山区祇園町北側286-2(お近くの駐車場をご利用ください)
℡: 075-531-0331
営業時間:10:30~19:30
祇園小石は創業70年余りの京の飴屋。併設の「茶房こいし」では、秘伝の黒蜜を使った季節に応じたメニューを盛り込んで、多くの観光客に人気です。
写真のセットメニューは共に1050円ほど。甘さ控えめで美味しくいただけます。開店時間に合わせていくか、並んで入る覚悟が必要です。(2011年、5月)
かづら清老舗 祇園本店
京都市東山区四条通祇園町北側285
℡:075-561-0672
営業時間:9:30~19:00
定休日:水曜日
かづら漬は創業慶応元年、現在まで女性の髪のまわりの小物をつくり、商いをしてきました。店内に入ると色々な「和」の商品が、並んでいます。色鮮やかな店内がとても魅力的です。
写真左は「香る椿」3150円(税込)天然つばき油とアロマの精油が組み合わされた肌・髪への万能オイル。写真右はつばき油を配合したリップクリーム1260円(税込)、これはお土産にもお勧めです。リップクリームで抹茶配合のもの1260円(税込)は男性へのお土産にもお勧めです。(2012年3月)