屋久島スギ原始林(特別天然記念物)
特別天然記念物の指定をうけている屋久島(やくしま)スギ原始林。スギの変種とされる屋久杉は、屋久島独自の環境(強風・多雨・地質・鹿の生息)に対応して、抗菌性を持つ樹脂を多量に分泌することで長寿であったり、幼樹の葉が鋭いなどの特徴を持っています。このように丈夫な屋久杉は古くより造船材に使われたり、あの豊臣秀吉も屋久杉を調査し、大坂(大阪)へ運んだとか。その後も屋久杉の伐採は続けられますが、樹齢1000年を超える屋久杉は産地での製材が巨木である為、放置されていました。このような理由からも樹齢の長い屋久杉が残っているのでしょう。
遺産登録
ユネスコ世界遺産登録(1993) 屋久島 (世界自然遺産)
屋久島スギ原始林の見所
縄文杉(特別天然記念物)
屋久島で最大の杉です。 標高1300mあたりに位置し、樹高30m、根周り43mの大きさといいます。かつてはその大きさから推定樹齢6000年以上ともいわれ、環境省(当時は環境庁)の環境週間ポスターで「7200歳です」と紹介されたことで全国で有名になりました。現在では 放射性炭素年代測定法で推定樹齢約2000年以上であることは確認され、推定4000年~5000年ではないかとされていますが、はっきりしたことはわかっていません。
大王杉(特別天然記念物)
樹高24.7m、根周43m、樹齢3000年といわれています。 縄文杉が発見されるまで、大王杉が最大の屋久杉といわれていました。
紀元杉(特別天然記念物)
樹高19.5m、胸高直径2.58m、樹齢2000年といわれています。ヤマグルマやヒノキなどの着生樹が多いのが特徴です。
案内
〒: 891-4207
住所: 鹿児島県熊毛郡上屋久町小瀬田310-1
℡: 0997-49-4010 社団法人 屋久島観光協会