雨宝院

雨宝院の歴史

雨宝院(うほういん)は、平安時代初期の821年に嵯峨天皇の病気平癒を弘法大師・空海が祈願し、六臂(ろっぴ)=<手が六本>の歓喜天(聖天)を安置した大聖歓喜寺が始まりとされ、境内は広大で千本通五辻までありましたが、応仁の乱(1467~77)により堂宇は焼失し荒廃してしまいます。天正年間(1573~92)に雨宝院のみの小さな寺院が現在地に再建されたそうです。

観音堂には平安時代中期の作とされる木造千手観世音菩薩像が安置されていて、重要文化財に指定されています。境内にはこの他、不動堂、稲荷堂、庚申堂など小さなお堂が建ち並び本堂に安置されている本尊「聖天(大聖歓喜天)像」は、弘法大師が嵯峨天皇の御悩平癒を祈願して安置されたものとされ、それが雨宝院の始まりと伝えられています。



宗派・本尊など

別名:  西陣聖天宮、西陣の聖天さん
宗派:  古義真言宗
本尊:  西陣聖天十一面観世音菩薩(大聖歓喜天、聖天尊)

雨宝院の見所

観音堂
観音堂には平安時代中期の作とされる木造千手観世音菩薩像が安置されていて、重要文化財に指定されています。


                               雨宝院・観音堂と観音桜






松月桜
観音堂の前の観音桜の手前にある桜で観音桜より約1週間程咲くのは遅いです。


                             雨宝院・観音堂と松月桜







                             雨宝院・観音堂と松月桜






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雨宝院境内

雨宝院の境内は本堂の他、たくさんの堂が屋根をくっつけるように建ち並んでいて、西陣の界隈の人からは「西陣の聖天さん」と呼ばれています。 雨宝院の境内は、こじんまりとしていますが、4月半ば過ぎると所狭しと遅咲きの桜が咲き誇り桜の天井となります。そののち、その桜たちは、桜吹雪となり舞い散るのです。


                                 雨宝院境内







                                  雨宝院境内






遅咲きの桜・御衣黄桜ですが、花が緑のとても珍しい桜で、落ちる前に花弁が紅くなり、房ごと落ちます。


                        雨宝院境内・御衣黄(ぎょいこう)




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その他

染殿の井
雨宝院境内東南には、その水を染物に用いるとよく染まるとして有名な井戸・「染殿の井」があります。「染殿井(そめどのい)」は西陣五名水の一つで、他に「千代井(ちよのい)」、「桜井(さくらい)」、「安居井(あぐい)」、「鹿子井(かのこい)」があります。「安居井」と「鹿子井」は個人宅の井戸になります。



案内

〒:602-8208
所在地:京都市上京区智恵光院上立売西入る聖天町9-3
℡:075-441-8678



まめ情報

近くのお店・・・・
五辻の昆布(いつつじのこんぶ)・本店
京都市上京区五辻通千本東北角(道を挟んで隣に2台ほどの駐車スペースあります)
℡:075-431-0719
営業時間:平日 9:00~18:00
       祝日 9:00~17:00
定休日: 日曜日 (ご進物の時期は営業をしています)
※五辻の昆布金閣寺店もあります。(日曜は営業しています。水曜定休)

五辻の昆布は明治三十五年創業以来、手すきによるおぼろを削り自然の味を作り続けている店です。色々な種類の佃煮昆布やおぼろ、おやつ昆布、山椒ちりめんなど、お値段も手頃なものからそろいます。なにより京都の名所を描いた包装で、お土産やご進物に最適。お味はどなたでも喜んで頂けるのは間違いありません。

京都土産・五辻の昆布本店

五辻の昆布・京の華と春の里 五辻の昆布・京の華と春の里(中身) 五辻の昆布・みやび

京の華(鰹のかかった塩昆布)100g 700円(写真中央の左)・春の里(山椒入り塩昆布)100g 700円(写真中央の右)・ みやび(しらすちりめんと山椒をにたもの)100g 900円(写真右)
(2011年、12月現在)







中村商店(なかむらしょうてん)
京都市上京区五辻通千本東入西五辻東町54(お近くの駐車場をご利用ください)
℡:075-441-0507
営業時間:平日 9:00~18:00(日曜日9:00~17:00)
定休日:木曜・祝日
京都の西陣で百年続く鞍馬寺御用達の和ローソクと線香の専門店です。

中村商店

中村商店・絵ローソクと文香 中村商店・絵ローソクと文香

写真は京の絵ローソク1575円です。四季の花の絵が職人さんの手によって施されています。色違いの朱ローソクもあります。文香(ふみこう)はサービスで頂きました。その名の通り、昔恋文に入れて自分の思いを伝えたとか・・・。(2011年 3月)






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鳥岩楼(とりいわろう)
京都市上京区五辻通智恵光院西入南側(お近くの駐車場をご利用ください)
℡:075-441-4004
営業時間:12:00~21:00
定休日:木曜日
町屋を改装したお店鳥岩楼は、お昼の親子丼を目当てに多くの方が並んでいます。予約をしておくとお昼からも水炊きを食べれます。 その場合、個室を用意していただけるのでゆったりとした時間を楽しむことが可能です。

鳥岩楼






鳥岩楼・店内






鳥岩楼・部屋から見える庭
                    個室から雪見障子を通してみる庭の様子






鳥岩楼・庭
写真は3月、庭には梅の花が咲いていました。白とピンク、同じ枝に花をつけています。

鳥岩楼・水炊き 鳥岩楼・水炊き 鳥岩楼・水炊き

写真は水炊き(4200円)です。鍋の後には勿論、雑炊がついてます。じっくり煮込んだ鳥のコラーゲンたっぷりのスープは心も体も温めてくれます。京野菜がまた美味しさを引き出します。鳥のすき焼きは必ずご予約をとのことでした。その日の為に新鮮な鳥の内臓を用意されるそうです。(2011年 3月)






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にこら
京都市上京区智恵光院通五辻上ル五辻町69-3(隣に2台止めるスペースがあります)
℡:075-431-7567
営業時間:11:30~14:30
       17:00~20:30
定休日:水曜日と第3火曜日
にこらは*ニコラ・ド・スタール(Nicolas de Stael)ロシア生まれの芸術家からとった名前で、彼の作品が3枚飾られています。自家製粉手打ち十割蕎麦で昭和初期の町屋を再生したモダンな店舗です。
*ニコラ・ド・スタール(Nicolas de Stael)
ロシアの貴族の子息として生まれロシア革命のために亡命を余儀なくされベルリン、ブリュッセルに住み、そこで美術アカデミーでデッサンを学びます。1938年にパリに移り外人部隊に入るなどの経緯をたどりながら、芸術での大きな成果を上げ心の変化と共に作品の表現が変化していきます。最後は自ら命を絶つという波乱に満ちた人生を送った画家のひとりでもあります。

にこら

にこら・旬採セット にこら・旬採セット にこら・ざる蕎麦 にこら・単品・たけのこと菜の花バジル炒め にこら・京鴨と九条葱の南ばんそば

写真左2枚は旬採セットで2100円、季節の一品3種盛りとてんぷらです。それにざる蕎麦950円です。蕎麦の美味しさは最高です。単品のたけのこと菜の花バジル炒め1000円。写真右、京鴨と九条葱の南ばんそばは1600円。お酒と酒の肴、そして〆のお蕎麦。最高の大人のお店です。ざる蕎麦もさることながら暖かいお蕎麦も最高です。(2011年 11月)






地域別日本遺産










                             






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