斎場御嶽(せいーふぁうたき)の歴史
「古事記」や「日本書紀」の冒頭部分にある宇宙や世界の始まりを語る神話を開闢神話(かいびゃくしんわ)と呼ぶそうですが、琉球王国においても琉球開闢という創生神話があり、語り継がれています。沖縄で御嶽(うたき)とは神が降臨し鎮座する聖地・聖域のことを指しますが、琉球開闢のなかで琉球国が七つの御嶽からできたと伝えられ、そのうちの1つがここ斎場御嶽(せーふぁうたき)で、七御嶽のなかでも琉球王国最高の聖地とされています。斎場御嶽(せいーふぁうたき)は、沖縄県南城市にある国指定の史跡です。15世紀~16世紀の琉球王国・第二尚氏王朝の第3代国王・尚真王(しょうしんおう)時代の御嶽です。かつて、琉球のすべての御嶽は男子禁制で、ここ斎場御嶽でも入口の御門口(うじょーぐち)を越えて進入することは許されず、国王でも、御門口(うじょーぐち)より先に入る為には、袂の合わせを女装に改める必要がありました。
遺産登録など
ユネスコ世界遺産登録(2000) 琉球王国のグスク及び関連遺産群 (世界文化遺産)
斎場御嶽の見所
斎場御嶽(史跡)
大庫理(うふぐーい)
御門口(うじょーぐち)から入って、石畳道を進んでいくと最初に見えてくる拝所が、聞得大君(きこえのおおきみ)=(最も名高い神女)即位 儀式の際に、中心的な祭場となった場所です。大庫理(うふぐーい)とは大きな部屋という意味です。
寄満(ゆいんち)
大庫理(うふぐーい)から更に奥にまっすぐ進んでいくと寄満(ゆいんち)という、宝物や幸せの寄り満ちる所という意味がある場所があらわれます。
三庫裏(さんぐーい)
斎場御嶽のシンボル。半三角形の洞門の奥の光が射し込んでいる場所で聖地・聖域を感じさせます。洞門は約1万5千年前におこった地震の断層のズレからできたと言われています。
案内
〒: 901-1511
住所: 沖縄県南城市知念字久手堅270-1
℡: 098-949-1899