今帰仁城の歴史
14世紀、琉球王国成立以前は北部地域を北山、中部地域を中山、南部地域を南山がそれぞれ支配した「三山県立の時代」でした。今帰仁城(なきじんぐすく)のあった北山は、中山の尚巴志(しょうはし・後の琉球王国第一尚氏王統)に1416年に滅ぼされることになります。琉球王国第一尚氏王統・尚巴志は1422年以後、監守の居城として今帰仁城(なきじんぐすく)を利用していましたが、その尚氏は、1609年に薩摩軍による琉球侵略で炎上してしまいます。沖縄県最大の城で、現在は城壁と石畳が残るだけです。城内からは中国や東南アジアなどの陶磁器が多く出土し、当時の繁栄をうかがわせます。
別名・遺産登録など
別名: 北山城
ユネスコ世界遺産登録(2000) 琉球王国のグスク及び関連遺産群 (世界文化遺産)
今帰仁城跡の見所
今帰仁城跡(なきじんじょうあと)<史跡>
今帰仁城(なきじんぐすく)は、沖縄県国頭郡今帰仁村(くにがみぐんなきじんそん)、沖縄県の北部に位置します。建立は13世紀といわれていますが、詳しいことまだわかっていません。
火の神(ひぬかん)の祠
赤瓦の小さな祠で、「今帰仁火の神」を祀ったもの。毎年、旧暦8月10日に「城ウイミ」といって女神官たちによって現在も祭祀をおこなっています。祠の前には、漢文による「山北今帰仁城監守来歴碑記」と石灯篭があります。
古宇利殿内(ふいどぅんち)
古宇利島(こうりじま=今帰仁村に帰属する有人島)の方が旧歴8月・今泊(いまどまり)の神行事の際に、今帰仁(なきじん)のノロ(祝女/琉球信仰における女司祭)が拝みにこられます。平成22年に古写真を元に移築、復元されました。
案内
〒: 905-0428
住所: 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地
℡: 0980-56-4400 今帰仁城跡管理事務所