常寂光寺

常寂光寺の歴史

常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は、京都嵯峨野の小倉山の中腹にあり常に楓などによって光が寂しい風情からこの寺号がついたと言われます。昔より、紅葉の名所で百人一首の編纂者、藤原定家(ふじわらのていか)の時雨亭(しぐれてい)がこの辺りにあったといわれています。安土桃山時代末に日蓮宗大本山の本圀寺(ほんこくじ)の日禎(にっしん)が開いたのが始まりです。その後、小倉山は高瀬川開削で名が高い角倉一族の所有となっていて角倉了以(すみのくらりょうい)の従兄から寺の敷地の寄進を受けています。その後、関ヶ原が終わって江戸初期、小早川秀秋ら大名の寄進により堂塔伽藍が整備され現在に至っています。



宗派・本尊など

宗派:   日蓮宗
本尊:   十界大曼荼羅

常寂光寺の見所

山門

江戸時代後期に両袖が土塀の薬医門から現在の墨色の門に変えられました。


                                           






仁王門

仁王門は、本圀寺客殿の南門として建てられたものを江戸時代の初期に移築されたものです。仁王門には、運慶作と言われる仁王門像がありますが、目と足腰に御利益があるとされわらじが吊るされています。


                                           







                                         新緑







                                         紅葉







                                         真冬






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常寂光寺庭園

常寂光寺は、寺院が小倉山の斜面に沿ってあり、それ自体が回遊式庭園の様になっていますが、本堂の裏に池があってそれも又、別の庭園の様になっています。


                         11月中旬・秋が深まり、紅葉は始まりました







                                 そして5日後、紅葉は最盛期です







                           さらに5日後、紅葉は大分散ってしまいました







                                  そして、冬が訪れ







                                新緑の夏が来て季節は巡ります






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常寂光寺境内

紅葉と新緑の常寂光寺境内は特に美しいです。


                                           鐘楼







                                     仁王門からの紅葉







                                     仁王門からの紅葉







                                         境内紅葉






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                                          境内紅葉







                                      新緑の中の仁王門






本堂

本堂は伏見城客殿を小早川秀秋の助力を得て移築しました。瓦屋根は昭和になって改修しています。


                                           






多宝塔(重文)

常寂光寺の多宝塔は非常に造形的にも美しいと評価が高く、又、本堂や山門と同時期、江戸初期の頃の建立ではないかと言われています。


                                           






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その他

藤原定家と小倉百人一首

小倉百人一首の小倉は常寂光寺が面している小倉山からとっています。それは、小倉百人一首の編纂者の藤原定家がこの嵯峨野の小倉山の麓で編纂されたからです。実際、編纂した藤原定家の山荘(時雨亭)の場所ははっきりしませんが、常寂光寺境内の仁王門の北側から二尊院の南側にあったであろうと伝えられています。常寂光寺では、多宝塔の南側に藤原定家の時雨亭の石碑があります。



案内

〒:616-8397
所在地:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
℡:075-861-0435

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地域別日本遺産










                                           




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