神戸・北野異人館の歴史
神戸の北野町に異人館はあります。この北野町は、1180年平清盛が400年の平安京を捨て、福原への遷都を行い、その時に都の鎮護のため、京都の北野天満宮をこの地に勧請したことが神戸北野の始まりです。開港後の来日外国人の増加により、居留地の用地とし明治政府は、東は生田川、西は宇治川の範囲で日本人との雑居を認め、この地が港が見えて環境も良いので、外国人住宅である異人館が集まりました。1939年の第二次世界大戦の勃発後は、外国人の国外撤去や帰国を招き、また空爆の被害もあり今の場所はかろうじて戦火を逃れました。1977年のNHK連続テレビ小説「風見鶏の館」をきっかけに観光化され、1980年に文化財保護法による重要伝統的建造物群保存地区の指定を受け、建物だけでなくファッション、グルメ、ジャズなどオシャレな神戸として多くの観光客を集めています。
神戸・北野異人館の見所
うろこの館
最初に公開された異人館です。外国人向けの高級借家として建てられました。外壁が魚のうろこに似ていることからこのように呼ばれています。
風見鶏の館(かざみどりのやかた)<重文>
NHK連続テレビ小説「風見鶏の館」です。910年にドイツ人の貿易商が自邸として建てたものです。赤レンガと風見鶏が、北野のシンボルとなっています。
英国館
イギリス人によって建てられました。当時の英国人の生活様式が再現されています。夜はバーに変身し、アンティークなバーカウンターでお酒を頂くことができます。
萌黄の館(もえぎのやかた)<重文>
1903年、アメリカの総領事の邸宅として建築されました。1987年からの修理で建設当時の淡いグリーンに復元され、「萌黄の館」と名付けられました。
おらんだ坂
『オランダ館』があるのでおらんだ坂と呼ばれています。坂の一番上は『うろこの館』です。
案内
〒: 650-0002
住所: 兵庫県神戸市中央区北野町
℡: 078-251-8360 (北野観光案内所)